顔や身体の皮膚にできるできものは、おできとも言われ、自然に治らない場合は皮膚科や外科での治療対象となります。おできの原因は様々で、軽いのもの場合毛穴にばい菌が入り込み、炎症を起こしてできるケースが目立ちます。このようなおできには、抗生物質の外用剤が効果的です。抗生物質の外用剤は皮膚科で処方してもらうこともできますし、ドラッグストアで購入することもできます。
初めは痛みや赤みのあるできものでも、1日数回抗生物質を塗っているうちに徐々に毛穴の中のばい菌が死滅し、痛みや赤みもなくなります。もともとのできものの程度にもよりますが、薬を使っていると数日で治るケースがほとんどです。あまりひどいものや大きなできものになると抗生物質の内服が必要な場合や、切開をするための外科手術が必要な場合があります。おできに痛みが伴わず、赤みもない場合は粉瘤と言って、脂肪の塊が入っているケースもあります。
この場合も抗生物質が有効で、軽いものの場合は外用薬で対応し、内服薬を併用する場合もあります。大きなものや重度のものになると切開手術が必要なものもありますが、取り除いてしまえばそれほど心配する必要のない皮膚症状です。おできはできる場所によっては皮膚病でないケースもあります。例えば胸にできものが出来ている場合、ごくまれにではありますが乳癌など深刻な病気が発症しているケースもありますので、いつもと違う気になる症状がある場合は、かかりつけ医への相談をお勧めします。